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マーケティング

「380万再生」の実績は、どの動画の数字かまで伝える

企業の発表に大きな再生数があっても、今回の企画の成果とは限りません。前作、シリーズ全体、開催予定を見分け、提案資料で誤解させない書き方をまとめます。

企業事例を資料に載せるとき、「380万再生」という数字だけを大きく切り出していませんか。発表に載っている数字でも、紹介したい企画と集計の対象が同じかを確認する必要があります。新企画の告知に、前作の実績を添えている場合があるためです。

テテマーチによる『あげりこ学園-卒業篇-』の発表が一例です。記事は2024年2月16日から公開する続編を紹介していますが、380万再生超、27万いいね超という掲載値は、2024年1月24日時点の前作の集計です。卒業篇の成果として同じ数字を載せると、対象と時点が変わってしまいます。

資料の下書きでは、数字の横に「何の値か」「対象となる投稿」「いつまでの集計か」を添えておきます。単独の動画か、複数の動画の合計か。再生数か、表示回数か。公式アカウントの通常投稿だけか、広告や別アカウントを含むか。発表から分からない項目は、分からないままにし、比較の条件を埋めないようにします。

この事例を紹介するなら、「前作は2024年1月24日時点で380万再生超。続編として卒業篇を公開」と対象を分けて書けます。本文に条件があっても、見出しだけで「卒業篇が380万再生」と読めるなら修正が必要です。グラフやサムネイルに置いた数字も、文章と同じ範囲で説明します。

開催中や開催前の企画は、成果の欄に何を書くかも変わります。横浜桜木町ワシントンホテルの写真企画は、2026年10月21日の発表時点では開催前の告知です。応募の方法や展示の予定は参考にできますが、応募数や宿泊への影響を確認した事例として扱うことはできません。

事例選びでは、数字が出ている企画だけに対象を狭める必要もありません。実績が未公表でも、誰にどんな参加を求めたのかは検討材料になります。成果を説明する箇所と、自社で試す企画の参考にする箇所を分ければ、公表されていない値を足さずに紹介できます。読み手が同じ条件で評価できるよう、数字とその対象をセットで残してください。