SNS事例を企画に使うなら、参加する人の手順まで書き出す
お題や画像の見た目だけをまねると、自社の利用者が参加できない企画になることがあります。湖池屋とZoffの事例を比べ、参加に必要な材料と手間を確かめます。
他社の参加型ポストが良さそうに見えても、その言い回しだけでは自社の企画は決まりません。参考にするときは、見る人が投稿に気付いてから、実際に参加するまでに何をするのかを書き出してみてください。
2026年7月23日の湖池屋プライドポテトの発表は、リニューアルと新CMに合わせた企画です。参加者自身の譲れないこだわりを、Xで募っています。企業が伝えたい言葉を、参加する人が自分の話として答えられるお題にした例です。この記事は企画の実施を知らせたもので、応募数や売上への効果を示す結果報告ではありません。
別の参加方法として、コムニコが紹介したZoffの猫の日の事例があります。Zoffのポストでは、愛猫の写真にメガネを重ねられる画像素材を配布しています。こちらは、文を考えて返信する参加に加え、写真を選び、素材を重ねる作業が必要になります。
二つを参考に企画を出すなら、「必要なもの」「参加者が行う作業」「投稿後に企業が返せること」を並べます。文章で答える場合は、自分の経験を思い出せる問いになっているか。画像を使う場合は、手元に使える写真があるか、加工の方法が伝わるか。参加する人に任せる部分を具体的に確認します。
社内で試す際は、企画を知らない担当者に案内文と素材だけを渡し、参加方法を説明し返してもらうと確認しやすくなります。「何を書けばよいか分からない」「画像の使い方が分からない」と言われた箇所を、投稿前に直せます。確認の目的は、案内の不足を見つけることです。反響の予測まではできません。
応募の条件があるなら、企画の楽しみ方と混ぜずに、何をすれば応募になるかを明記します。画像素材の利用範囲や写真の扱いも、社内で確認した内容を案内へ反映してください。手順を増やすほど良い企画になるわけではなく、届けたい相手がその作業を楽しめるかが判断の対象です。
公開後には、参加の件数と、どこで質問が出たかを別々に記録します。次の企画ではお題を変えるのか、素材や説明を変えるのか。その判断に使える形で事例を保存しておくと、表面の表現だけを集めた一覧より具体的な改善案を出しやすくなります。