読むための用語集

用語の意味を調べる

本文の点線が付いた用語を押すと、意味を確認できます。

用語一覧

検索では、ほかのページの用語も探せます。

マーケティング

地域の便利な制度は、出かける人の順番で説明する

駐車場と商業施設の連携を、発表した組織の名前だけで説明しても使い方は分かりません。車を停める、電車に乗る、店で確認するという利用者の順番で、不足している情報を探します。

自治体や鉄道の取り組みをSNSで紹介するとき、関係する組織の名前と目的だけで文章が埋まることがあります。読む人が知りたいのは、自分の外出でどう使うのかという点です。

瀬戸内市の発表では、11月1日から市営駐車場と岡山市内の商業施設との提携を広げると案内しています。市内に車を停め、JR赤穂線で移動するパーク&ライドを勧める取り組みです。パーク&ライドという名前に慣れていない人にも、車と電車をどう使う話かを短く説明したいところです。

例えば、この種の取り組みをInstagramの画像にするなら、最初に対象になる外出の場面を示します。そのあとに、利用できる駐車場、電車で向かう先、対象の施設、現地で必要な確認という順番で情報を置く案があります。利用条件を元資料で確かめながら、外出の流れに沿って案内を作ります。

制作中に「駐車券は必要か」「買い物の金額に条件はあるか」が分からなければ、そのまま確認事項として残します。別の地域で使った制度の条件を流用しないことです。「お得」「無料」といった短い言葉を先に決めると、後から対象や時間の条件を小さな文字で足すことになりがちです。

説明に使う写真も、提携開始式の集合写真だけに限る必要はありません。利用できる場所の入口や、目印が分かる写真を新たに用意できるなら、初めて使う人の判断を助けます。撮影や画像の利用が可能な範囲を確認し、駅や店舗の写真を別の場所のものとして使わないようにします。

公開前には、制度を知らない人が案内を読み、自分が対象か、どこへ行くか、何を持つかを答えられるか確かめます。答えられなかった箇所を補い、目的だけを繰り返す文は減らします。行政と企業の取り組みを、読む人が休日の予定を考えられる言葉にする。地域のSNSで担える仕事は、そうした具体的な案内にもあります。