顧客の原稿をAIに入れる前に、相談に必要な部分を分ける
文章の相談に、資料のすべてが必要とは限りません。AIのデータ設定を確認しつつ、固有名や未公開の情報を含めずに相談できる範囲を考えます。
SNSの原稿をAIに相談するとき、資料をそのまま貼った方が早いと感じる場面があります。ただ、語尾や説明の順番を見直したいだけなら、顧客名や未公開の発売日まで必要なことは多くありません。相談に必要な情報を先に分けると、頼みたい作業もはっきりします。
OpenAIのデータ設定の説明では、会話をモデルの改善に使うかを設定でき、利用できる項目はプランやワークスペースの設定によって異なると案内されています。個人向けの設定を見ただけで、会社の資料を扱う条件まで確認できたことにはなりません。利用する環境と、社内で決めた扱いを合わせて確認します。
例えば「発売前の商品を、専門用語を減らして紹介したい」という相談なら、商品名を仮の名前に置き換え、特徴と対象者だけを残せるか考えます。「名前を伏せても、社名や企画が分かる組み合わせ」が残っていないかも読む。相談に不要な情報を外してから、文章そのものの改善へ進みます。
依頼文には、誰向けの原稿か、どの言葉が難しいと感じているか、変えてはいけない条件は何かを書きます。ここが曖昧なまま大量の資料を入れても、欲しい修正が返るとは限りません。例えば数値や商品の仕様を変えないことと、読みやすくしたい箇所を分けて指定すると、後で確認する対象も分かります。
返ってきた文章には、相談用に仮の名前へ置き換えた部分と、元の資料に照らして確認する部分があります。公開用へ戻す際は、商品名、日付、条件を元資料と一つずつ照合します。仮の数字を残したり、AIが補った説明を実際の仕様として使ったりしないためです。
私は、AIへ何を頼むかと、何を入力するかをセットで考えたいと思っています。原稿の全文をそのまま扱う方法だけでなく、難しい一段落を抜き出す、説明の順番だけを相談するなど、作業に合う小さな使い方も選べます。